風雅乃徒然~風雅乃絵姿管理人の独り言~

風雅乃絵姿の管理人の日々思っている物事を綴っています。

風雅乃徒然

現在では無くなってしまった近江神宮衣裳部さんのかるたなりきり体験。

本家ウェブサイトである「風雅乃絵姿」の衣装体験の体験記に掲載するのはまだ先の事になりますが、学術施設系の簡易型の衣装体験の話題を少し書きましたので、それに纏わる衣装体験の話題を回顧録のようにして書いていきたいと思います。

こちらの衣装体験は2020年頃に確認を兼ねて近江神宮さんのウェブサイトを見るとページその物も無くなっていたのでその頃には無くなっていた衣装体験であろうと思わせられます。

昔、2013年頃に「ちはやふる」のブームの影響で簡易型の女袴の衣装体験のサービスが開始されましたが、さらに2017年頃にはかるたに描かれている平安時代の女流歌人になりきろうと言う事で簡易型の平安装束を着てのかるたなりきり体験と言う衣装体験のサービスが開始されました。

その当時では衣装体験や変身体験を通じて知り合った方が多くいてそれらの方が現役で活躍されていたと言う事で、それらの方の多くがこちらのかるたなりきり体験の簡易型の平安装束の衣装体験をされていた記憶があります。

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衣装は複数用意されていましたが、このような感じで有職文様が織り込まれた生地の袿風の打掛でさらに単を意識した着物や白小袖や緋色の切袴も用意されていたと言う事で、簡易型の平安装束の衣装体験として楽しむ事が出来ました。

打掛はこちらの緑色の物が有名でしたが、他の色の設定も用意されていたと言う事で時間が許す限り選んで楽しませて頂きました。

髪型は鬢削ぎのパーツウィッグのみを付けての地毛での垂髪になりますが、この点は地毛を生かしているので本格的な店舗系の衣装体験のようなかつらとは雰囲気も異なって来ます。

緋色の切袴の足元の近くには毬が置かれていますが、小道具として予め用意されていた物になっています。

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打掛の色を変えて青色の打掛に変えての衣装体験もしました。 こちらの打掛の有職文様が織り込まれた物になっていますが、色目的な面ではこちらが最も本物の袿に近い感じがしました。

こちらの衣装体験は時間制で1枠が30分でその時間枠であるのなら何着選んでも料金は同じ内容になっています。

私は遠方から訪問していると言う事で予約時に2枠分である1時間で希望してそれで対応して頂きました。

巫女装束を彷彿とさせられるような白小袖と緋色の切袴に袿に見立てた打掛ですのでかるたに登場するような平安時代の女流歌人のような雰囲気が味わえる内容になっています。

畳が用意されていて、背景は金屏風に几帳がありましたので良くある学術施設系の衣装体験のような雑多とした背景ではなくきちんとした設えが作られていた所が好印象でした。

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さらに打掛を着替えての衣装体験になります。 2017年9月の時点では打掛が5枚置かれていて、そのうちの4枚を選んで順番に着て行って10分前後の時間を撮影しては着替えて行ってと言うような感じでした。

こちらの打掛は薄黄色と言うような感じでしょうか、やはりですが有職文様を意識された文様が織り込まれていて平安装束を意識して用意されているかなと感じました。

近江神宮衣裳部さんは婚礼の衣装も取り扱われているのか、それで、このような感じで打掛も揃えられていたと思うのですが、婚礼用の打掛の第二の使い道を歩むのに丁度良い物になったのかなと感じさせられました。

打掛と言われると太夫や花魁の変身体験の印象が強いのですが使い方を変えるとこのようにして平安時代の女流歌人を意識した衣装体験も可能であるのかなと感じた次第であります。

私はおひとり様での訪問でしたので、スマートフォン用の三脚にiPhoneを取り付けてBluetoothで接続するシャッターを取り付けての撮影でしたが、意外にもその撮影方法を使うと多くの枚数の写真を残す事が出来るのかなと感じました。

今はご時世がご時世ですので難しいですが、このような感じで気軽に楽しめる平安装束やそれを意識した衣装体験が復活して下さると嬉しいです。